海を渡る駒

【御蔵島黄楊柾目彫駒 錦旗書(御宸筆形)】
本業で延び延びになり、ようやく完成しました。
本年最初の駒ですが、実は2年前に彫りかけだったものです^^;
2年前と云うことで、字母も最終ブラッシュアップのものではなく、バランス等に甘さがあります…(苦笑)。
ただ、これが自分流錦旗の土台になっていることには間違いありません。
初めての時に比べると、彫りの線が太くしっかりしてきています。
また、今回はあえてかなりの深彫にしました。
文字を木地にしっかり食い込ませることで、力強さが出るのでは? と考えたからです。
漆も呂色と黒消をブレンドしてあえて艶を殺し、遠目でも文字がわかるような効果を狙いました。
そして、いつもより面取りを強めにし、盤にやさしいように瀬戸玉で丸めて、書体の鋭さと駒形の柔らかさの対比をつけてみました。
仕上げはクルミ油で磨き、白蝋を極薄くひいてギラ付きを抑えています。
島黄楊を磨きまくった時の独特の妖しい斑も出ていて、製作当初に自分が思っていたよりもいい感じにできたように思います。
同系統の水無瀬書に比べると、どうしてももっさりした感じになりがちな錦旗ですが、影水とはまた違った鋭さ、静山とも違うスマートさを狙って、後水尾天皇宸筆書翰とにらめっこをし、筆癖を模写しまくって作った錦旗です。
この駒は台北支部に寄贈することになっています。
いきなり津軽海峡を遥かに超えてしまいます(笑)。
甘さがまだまだ目立つ駒で恐縮ではありますが、その分普段使いの駒としてバシバシ盤に叩きつけて、台北の方々に揉まれていただければ、この駒も喜ぶのではないかと思っています。
今度は地元函館支部にも、源兵衛清安あたりを作って寄贈して使っていただければ… とも考えています。
12月の駒-2
函館〜札幌間の往復生活も今週末で終了です。
現在宿に到着して一休み中です。
休日はできるところまで作業をしていました。
しかし休日とはいえど、自宅に戻ったら戻ったでやることも多く、今回は#1500で歩兵全部を研くところでタイムアップ。
で
自分の研きの工程ですが、
○漆の粗剥がし:#320(埋の場合は#180〜#320)
○粗研き:# 400〜# 600
○本研き:#1000〜#2000
を経て、仕上げ磨きは秘密の磨き工程(笑)をしてから瀬戸玉で潰します。
とまあ、相当めんどくさいやり方をしていまして、「そんなに研いて文字が細くなったりしない?」といわれることもありますが、そこそこ計算して彫った上で、各工程でペーパーの上を滑らせる回数を調節しています。
どこも手は抜けませんが、中でも一番気を使うのが#180〜#320と#1000です。
粗いペーパーでは、片減りや歪みを出さないよう注意する という基本中の基本を気をつけていますが、
問題は#1000。
この番手のかけ方が中途半端だと、仕上げ磨きの時にそれまで気づかなかったボロがはっきり出てしまいます。
仕上げ磨きも、ラッピングフィルムやクロス、水性砥の粉などなどいろいろ試したのですが、木地をしっかり締めることができ、かつ盛上時の目止め効果も大きい(要は目止め剤が要らない)瀬戸磨きに落ち着きました。
瀬戸玉だと木地が光りすぎず、自分好みの落ち着いた仕上がりになるというのもあります。
帰ってからは急ピッチで作業を進めないといけません…。
現在宿に到着して一休み中です。
休日はできるところまで作業をしていました。
しかし休日とはいえど、自宅に戻ったら戻ったでやることも多く、今回は#1500で歩兵全部を研くところでタイムアップ。
で
自分の研きの工程ですが、
○漆の粗剥がし:#320(埋の場合は#180〜#320)
○粗研き:# 400〜# 600
○本研き:#1000〜#2000
を経て、仕上げ磨きは秘密の磨き工程(笑)をしてから瀬戸玉で潰します。
とまあ、相当めんどくさいやり方をしていまして、「そんなに研いて文字が細くなったりしない?」といわれることもありますが、そこそこ計算して彫った上で、各工程でペーパーの上を滑らせる回数を調節しています。
どこも手は抜けませんが、中でも一番気を使うのが#180〜#320と#1000です。
粗いペーパーでは、片減りや歪みを出さないよう注意する という基本中の基本を気をつけていますが、
問題は#1000。
この番手のかけ方が中途半端だと、仕上げ磨きの時にそれまで気づかなかったボロがはっきり出てしまいます。
仕上げ磨きも、ラッピングフィルムやクロス、水性砥の粉などなどいろいろ試したのですが、木地をしっかり締めることができ、かつ盛上時の目止め効果も大きい(要は目止め剤が要らない)瀬戸磨きに落ち着きました。
瀬戸玉だと木地が光りすぎず、自分好みの落ち着いた仕上がりになるというのもあります。
帰ってからは急ピッチで作業を進めないといけません…。
12月の駒
李
用があって実家へ。
帰り際に、数ヶ月前に父の実家からもらってきたスモモ材を使っての表札作りを頼まれました。

しかしおもしろい材です。
剪定枝(それでもかなり太く直径85〜100mmくらい)から挽いたのですが、凄まじく堅い!
生育環境にも因るのでしょうが、同じバラ科のウメ、バラ科サクラ属のサクラよりも堅い感じです。
色味も所々に赤紫色が入っていてなかなか味わい深いです。
ただ、早めに芯を外して挽き割っておかないと、激しく芯から放射状に割れが走ります。
この辺が木材としての利用がなかった理由かもしれません。
表面付近の白太はさほど堅くもなく肉厚もないのですが、そこを外せば堅く緻密なので、その点だけを見れば駒材や駒箱・駒台、指物にも使えると思います。
が、やっぱり木割れが起こりやすいため取扱いが難しく、木取り・罫描きが大変そうです。
表札の字も書いてもらったことですし、目立つ割れもないので、これで一丁作るとしますか。
帰り際に、数ヶ月前に父の実家からもらってきたスモモ材を使っての表札作りを頼まれました。

しかしおもしろい材です。
剪定枝(それでもかなり太く直径85〜100mmくらい)から挽いたのですが、凄まじく堅い!
生育環境にも因るのでしょうが、同じバラ科のウメ、バラ科サクラ属のサクラよりも堅い感じです。
色味も所々に赤紫色が入っていてなかなか味わい深いです。
ただ、早めに芯を外して挽き割っておかないと、激しく芯から放射状に割れが走ります。
この辺が木材としての利用がなかった理由かもしれません。
表面付近の白太はさほど堅くもなく肉厚もないのですが、そこを外せば堅く緻密なので、その点だけを見れば駒材や駒箱・駒台、指物にも使えると思います。
が、やっぱり木割れが起こりやすいため取扱いが難しく、木取り・罫描きが大変そうです。
表札の字も書いてもらったことですし、目立つ割れもないので、これで一丁作るとしますか。
テーマ : ハンドメイドの作品たち
ジャンル : 趣味・実用




